Dec 23, 2008
生活にウォーターサーバー
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球宴3連戦を観戦する「高額ツアー」がなぜか売れたという。
このツアーには3試合の観戦チケット代と選手が移動のために使うチャーター機(中部空港―羽田)に同乗できる航空券代、東京から仙台までの新幹線代と千葉、仙台の2泊分の料金、選手のサイン(コピー)などの記念品が含まれていた。が、ツアーの中身をよく見ると、集合がナゴヤドームで解散が仙台という「片道切符」のうえ、ホテルから球場は各自移動。選手と同じチャーター機に乗れるとはいえ、空港や機内での撮影、接触は一切禁止。これで1人1室利用で10万8000円なのだ。
もし、個人で同じ旅程を組めば6万円程度で済む。にもかかわらず、このツアーは予定募集人員80人のうち、大半が埋まったという。熱心なファンが大勢いたのかと思ったら、多くは報道関係者とか。
報道各社とも選手が乗るチャーター機に同乗していれば、機内でトラブルなどが発生した時に対処しやすい。そこで、新聞、ラジオ、テレビ関係者らが割高でも同乗したというわけだ。そういう事情を読んでいた旅行会社はなかなかしたたかだ。
(日刊ゲンダイ2011年7月25日掲載)
50歳に手が届こうかというのに、まだ現役に未練タップリなのが元西武投手の工藤公康氏(48)だ。24日、今秋に米国でトライアウトを受け、現役復帰を目指すことを明らかにした。「9月くらいからキャッチボールを始め、11月くらいに向こう(米国)でトライアウトを受けようと思う」とはこの日の球宴前のイベントに参加した本人。イベントで1時間近く子供たちに球の握り方や投げ方をレクチャーした同氏は「野球関係で被災地に行ける人間が、少しでも現地の人を励ますことができれば……」とも言った。
去年、西武から戦力外通告を受けた同氏は、海外でのプレーも視野に入れ現役続行を希望。「昨オフ、トライアウトを受けようと試みたが、メディカルチェックで引っ掛かった」というウワサもある。年齢的な衰えはもちろん、消耗した左ヒジもすでに限界を超えているのかもしれない。今季を充電期間に充てたからといって、体が元に戻る保証はない。そんなことはだれより本人が分かっているに違いない。
それでも現役にこだわって米球界にチャレンジするのは、まだ完全燃焼していないのか、あるいは自分の気持ちに踏ん切りをつけるためか。
(日刊ゲンダイ2011年7月25日掲載)
●斎藤佑
ある意味、強心臓には違いない。日本ハム・斎藤佑(23)のことだ。
オールスター2戦目の試合前。斎藤は2年目の先輩・増井浩俊(27)に声をかけた。
「キャッチボール一緒にやりましょう」
斎藤は普段、武田勝とキャッチボールをすることが多いが、武田勝はすでに武田久とキャッチボールを始めていた。そのため増井に相手を頼んだのだろう。
増井は「おお、やろう」と快諾したが、いざ、グラウンドに出ると驚きの光景が……。2戦目を振り返って増井が言う。
「キャッチボールをやろうと思って斎藤を探したら、すでに(ロッテの)唐川とやってましたからね。なんか、あんまり伝わってなかったんですかね(苦笑)。ビックリしました。ルーキーらしくはないけど、かわいい後輩ですよ。ロッカールームでテレビで見た『すべらない話』をしてくれるんですけど、話術がないのか、すべってるところがかわいくて(笑い)」
斎藤はたまたま唐川に声を掛けられてキャッチボールを始めてしまったに違いない。悪気はなかったのだろうが、先輩にひと言、事情を説明すれば「ビックリ」させなくても済んだのではないか。
当日(23日)の夜は斎藤、武田勝、増井の3人で「一緒に牛タンを食べた」(増井)というからわだかまりはなさそうだが、斎藤に驚いているのは増井に限らない。この日4打数3安打1本塁打でMVPを獲得した稲葉はこう話す。
「まあ、僕が初めてオールスターに選ばれたとき(96年、当時ヤクルト)は、ほとんどの選手が先輩だったから、とにかく気を使いましたよね。まあ、今はそういうことを言っても難しいのかもしれないけど。うーん、自分で気がつけばいいんだけどね。たとえば『この先輩方と話したい』という思いがあればまたね。もうちょっと周りも見えるんだろうけど」
斎藤は3戦を通じて夢や希望を与えた選手に贈られる「スカイアクティブテクノロジー賞」を受賞。第1戦と第3戦合わせて2回3分の2を無失点に抑えたことが評価されたらしいが、改めて自分よりふさわしい選手がいたと思うかと聞くと、「いや、そういうわけじゃないですけど、僕でいいのかなと思いました。ルーキーなので申し訳ないなと」と答えた。
●由規(ヤクルト)
球宴までさぞ長い時間を過ごしたことだろう。
全セの先発・由規(ヤクルト)が、6月9日以来の復帰登板を故郷で飾った。稲葉(日本ハム)にアーチを許すなど2回を投げて2失点だったが、最速は154キロをマーク。仙台で久しぶりに快速球がうなった。
「緊張しすぎて……」
由規はこう苦笑いしながら、「今年は(地元が被災して)特別な年。いろんな気持ちがあった。投げられたことがよかった」と、登板を喜んだ。
左脇腹の筋膜炎で登録抹消された由規にとって、人生で初めてといっていい大きなケガだった。リーグ首位を快走するチームに貢献できないもどかしさに加えて、「出場して地元を盛り上げられれば」と意気込んでいた球宴の出場も気にかかった。
地元の知人や関係者から、「オールスターに出られるの? 大丈夫なの?」と気遣う連絡もたくさんもらった。体づくりなどをじっくり見つめ直す時間にもなったが、本当に球宴までに復帰できるのかと、モヤモヤした日々が続いていたという。
「由規は交流戦で仙台に行った際、震災で亡くなった高校の先輩の家族から、遺品の数珠を託されていた。球宴では『先輩のためにも』という思いも強かったですからね。しかも、故障中なのでなかなか外は出歩けないし、かといってずっと寮にいては息も詰まる。寮の近くにあるカラオケボックスでひとり、コブクロやゆずなどを歌って気晴らしすることもあったようです」
とは、親しい関係者。
小川監督はこの由規を後半戦のキーマンに指名している。球宴での復帰は首脳陣の配慮もあったはずだ。1カ月半のモヤモヤ生活を終えた由規、腕も折れよと投げるに違いない。
(日刊ゲンダイ2011年7月25日掲載)
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